親へのアロマセラピーの関わり方

乳がんの母親にマッサージが良いと聞き

少しでも良くしてあげたいと

浮腫んでいる手を一生懸命にマッサージして

圧が強すぎて真っ赤に晴れ上がり

Drストップになった事例がありました。

 

最近は1Dayや短期で資格取得できるコースが増えていますが

病気の人へのタッチングは練習が必要です。

専門的な知識のない方がしかも強い圧でマッサージするのはちょっと危険ですが

どうしても家族から見ると

その姿が痛々しく「何とかしてあげたい」

と想うようになります。

癌を患った方や病気になると少しの浮腫みでも

「何か悪い病気かしら?」

「死が近づいている」と心配になります。

どうしても浮腫んでいる部分に目が向いてしまいます。

 

精油成分の中には浮腫みを軽減する精油もありますが

症状の浮腫みの軽減だけを目的にするのではなく、

その根底にある不安や恐怖心を考え

触れることを通して安心感へと導きます。

 

また終末期が近づくと、本人の状態も変わり痩せていく姿や意識が段々と無くなり、

会話ができなくなってしまう場合もあります。

その姿を看るのは家族にとってはとても辛い状態でもありますが

失う恐怖・孤独の恐怖も強くなる時期です。

 

死が近づいている現実を

受け容れられず、

逆に触れれない人もいます.

「怖くて触れれませんでした・・・」

 

家族間の積極的なアロマトリートメントは

亡くなった後の

悲嘆の期間が減少するとの報告もあります

そして死が近い親に対して、最後に何かできたと想うのかもしれませんね

最後の親孝行・・・

 

「触れる」は非言語的コミュニケーションツール

例え意識が無くても

触れることを通して何を伝えるのか?

「ありがとう」と

感謝を伝える

心を込めて触れる。

 

安心感を与え

やすらぎや穏やかさを提供し

笑顔が増えて喜びが生まれます。

 

特に家族間の

「触れる」という行為は

1つの「愛情表現」になっているのかもしれませんね・・・

 

触れるだけでも良いですよ

 

どう触れるかです。